【ネタバレ注意】シン・エヴァンゲリオンを観てきたオタク
どうもポンです。
修論も無事終わり一息つけるかと思いきやなんやかんや実験まだしてるし引越しあるしで落ち着かない中ですがシンエヴァ観てきました。
前回のQが2012年とかだったので8年以上経てのついに新劇場版エヴァンゲリオンの完結作品、めちゃんこ長かった…。エヴァQのあの内容で8年とか正気じゃいられないですよ。
いきなり1年後の世界になって、何も解決されないままあと1作品で綺麗にまとめられるのか?と8年間疑いながら新作を待っていました。
そしてついに待望の新作を観た率直な感想としては
「神作だったなぁ」
マジで、良かった!
歴史的瞬間に立ち会えたと言っても過言ではないと思うくらいマジでシンエヴァ良かった!
よくもまぁエヴァQからこんな綺麗にまとめ上げたもんだなと、それ抜きにしても演出、作画、ストーリー構成全てが良い!
庵野監督やっぱすげぇんだなって思った。
単純にアニメ映画としてのクオリティがとても高かったので、世界観難しいから見てないとか3作品地上波で観た程度だからわかんないかもって人にも是非見て欲しい。
ここから以下の内容はネタバレになるのでまだシンエヴァ観てない方はストップで。
まず初っ端からトウジが出てきて心が踊ってしまったよね。
生き取ったんかワレェ!!!!って感じ。
Qではトウジの名前が書いてあるTシャツがネルフで見つかって「あぁ、死んだんやトウジ…。」って思ってだけど見事に生きてた。委員長と子供も出来てた。幸せそうで何より、
そしてケンスケも無事登場。みんな無事やったんやなぁって思ってたらケンスケの家に全裸のアスカがいて????となった。
ケンスケがヴィレの協力者的な立場だから村に顔出さないアスカを受けいてるのかな?って思ってたけど全裸のアスカにケンスケが何一つ動揺していない。
いや、これ完全にそういう仲じゃんね!!
アスカがめっちゃシンジ気にかけてるから14年間想いを募らせてたのかと思いきやちゃんとパートナー作ってて俺の心の中の童貞がえらく動揺した。
正直アスカめちゃくちゃ好きなので若干ショックを受けてしまった。いやまあ14年経てばね、28歳にもなればそりゃ人生色々ありますもんね。…はい。
とまあ、最初は安全地帯で暮らす人たちとの日常パートをずっとやってるんですけど綾波(仮)が可愛いのなんの!
ずっとネルフでしか暮らしてなかったから人間の営みやら関わり方やら何も知らないけど、村の人たちと話して関わり合って色んなことを知っていく綾波(仮)がシンジに心を開き始めた綾波を彷彿とさせるし何より幸せそうなのでオジサンもニッコリ。
対してシンジは横になってるか体育座りをしてるかのどっちか。マジでずっとそれだから全然物語が進まなくて見ながら「早くなんかしてくれ、上映時間内で完結できないだろ!!」ってめちゃくちゃソワソワしてました。
なんやかんや人との関わり方を学んだ綾波(仮)がそれをシンジに対して色々実行していってシンジ君を立ち直らせます。
「僕が全部悪いのに、なんでみんな、そんなに優しいんだよ!!」
「碇君のことが好きだから」
旧劇場版ならこれで事件解決ですね。
他者との関わり方がわからないシンジが他者を許容し、自分もその中にいてもいいと思えるようになる成長物語がテレビシリーズのエヴァンゲリオンだったので、ここでシンジはその境地にこの時点で辿り着いたように思えました。
ただ、フォースインパクトはシンジをトリガーとして起こるのでは無いためこれでは何も解決されません。
シンジもメンタル回復して日常パートの仲間入りを果たしますが一難さってまた一難、今度は綾波(仮)がL.C.Lになってシンジの目の前で消えてしまいます。村のみんなと仲良くしてたのとても微笑ましかったし、メンブレシンジを復帰させたし彼女には幸せになってもらいたかったのに…。つらい。
あと、消えた瞬間使徒が消滅したときに出る光の十字架が出てたのでこれは何かなぁ?と。
おそらくアダムスの器なので、魂がアダムスだったから十字架が出たのかな?専門家に聞かないとわからない。
あと、アダムスの器についても冬月さんからやっと言及があって、少し聞き逃したけど「純粋な魂のみで作られたもの」みたいなこと言ってたけど結局なんなのかわからねぇ。
ゲンドウ率いるネルフ陣営が黒き月を南極に持っていってフォース起こそうとついに動き出したから、ヴィレもそれを止めるために出発。
その際、アスカがシンジに
「最後だから言っておく。あの頃はシンジのこと好きだったんだと思う。でも、アンタが子供でいる間に私の方が先に大人になっちゃった。」
ケンスケ許さんぞテメェ!!!!!!
処女厨の気持ちがわかった。いや、シンジとなら良かったんだよ別に。でもケンスケ、ケンスケかぁ。同じオタクの分際でさぁ、オタク君さぁ。
上映時間の1/3はケンスケとアスカの関係性について考察するのに持ってかれた。正直まだ心の整理がついていないわよ…。
あと、破とQの間の部分にも少し言及があって、やっぱりニアサードインパクトとサードインパクトは別物でサードインパクトを止めたのは加持さん。背景にMark.6と肥大化したリリスが映ってたからそこがトリガーになってそう。
Mark.6内にダミープラグと第12使徒入れてやった感じかな?
ここのところの話もどっかで詳しくやって欲しいね。
なんやかんやネルフとヴィレが交戦し始めて、L結界境界面とか地獄の門とか知らんワードがどんどん飛んできたけど、大迫力でドンパチを繰り広げる。
エヴァ2号機と8号機を投下して第13号機を無力化しに行く戦闘シーンは凄かった。
あと、アスカの眼帯の正体が目に使徒が宿ってたっていうあれ。Qでビースト使ったときに眼帯の奥が青く光ってるから使徒が目の中にいるんじゃない?って言ってる人いて、見事に言い当ててるのすげぇなって思った。
目の能力ってオタク好きだよね、俺も好き。
第13号機にトドメを刺そうとしたら2号機がビビって自分でATフィールド貼っちゃって、しょうがないから使徒の力で増強したアスカのATフィールドで中和しようとしたけど、第13号機が動き出して万事休す。アスカも使徒に飲み込まれて絶対的な大ピンチ。
この時、
「シキナミタイプ、私のオリジナルか」
って使徒が映し出したアスカ(仮)に向かって喋ってて「???シキナミタイプ???えっ、クローンなの????」ってなった。
まずどこの時点でクローンだったのか。説は
・破で初登場の時点。
・3号機もろとも潰された後に作られた。
の2つ。
回想シーンでは昔のことも出てて、エヴァ乗りたての時や小さかった時の思い出とかあったので最初からかなぁと思ったけど、そもそもアヤナミタイプは14歳の肉体で作られるから小さい時の思い出があるのも変だなぁというあれ。もし成長した姿のクローンなら破以降作られてても矛盾は一応ないかな。
あとはオリジナルは誰なのか?これも説は
・前作の惣流・アスカ・ラングレー
・破で死んだ式波・アスカ・ラングレー
の2つ。
1個目の疑問は惣流は現在どうなっているかですね。惣流からクローンが作られてその後どうなってしまったのか、また世界のループがそもそもどこからリスタートしているのか。2015年時点からリスタートなら回想シーンの幼少期のアスカはクローンなのかオリジナルなのか?まだ、さまざまな疑問があります。
2個目だとしたらオリジナルの記憶を引き継いだクローンなのかなぁって感じですね。
なんで新劇場版で名前変わったのかずっと不思議だったんだけどこの伏線だったのね。やっぱ名前が式波になってるから新劇場版登場時からクローンな気がするわね。過去の記憶は惣流から引き継いだものかな?
アスカのオリジナルの正体は誰か解明してくれるのだろうか…。私、気になります!!
ネルフの目的は使徒化したアスカらしく、見事にアスカをぶんどられて2号機は爆発。この時マリが「アスカ!!!!」ってめっちゃ感情出してたの良かった。
ヴィラ側が絶対的ピンチに陥って、やはりここで立ち上がるのが我らが主人公碇シンジ君!!シンジ君!!シンジ君!?いいシンジ君!!シンジ君!!死になさい、シンジ君!?シンジ君!!!
若い女性陣にめっちゃキレられながらもマリと一緒に第13号機に乗ったゲンドウのいるマイナス宇宙へ。(マイナス宇宙って型月の虚数空間みたいだよね。人間の脳だと知覚出来ないから知覚化できるように補正がかかる設定とか)
マイナス宇宙で連れ去られた初号機を発見して中に入るとそこには髪めっちゃ伸びた綾波がいた。ずっと初号機の中にいたんやな…、感動の再会。
で、ここからエヴァを使った親子喧嘩が始まる。シンジが手にしたロンギヌスがカシウスに変化してまた仰天。なんだろう、持ち主の性質によって役割が変化するのか?だとするとQはシンジ君が他者を受け入れられない状態だったからロンギヌスのままだったってことなのかね?
なんやかんや暴力じゃ解決しないってなって話し合いに。シンジとゲンドウがここまで歩み寄って話すのはなかなか来るものがある。
その中でエヴァンゲリオンイマジナリーという黒いリリスが登場。「存在するはずのない空想上のエヴァ」、これを使ってアディショナル・インパクトを引き起こすのがゲンドウの目的。
セカンドで海、サードで大地、フォースで魂の浄化を行う、アディショナルはフォースの派生版ってことでいいのかな?
これでATフィールドの存在しない魂が一つとなる人類の神化と補完を達成するみたいな感じだった気がする。(FGOキッズなのでこの人類の神化と補完ってFGOのゲーティアとかヴォーダイムみたいだなって思った)。
ここでゲンドウが
「お前が選択しなかったATフィールドが存在しない世界」
うんぬんって話してて、これって旧劇のこと話してんのかなって思った。だとしたらゲンドウさん結構なんでも知ってるのね。あと、アニメシリーズだとユイの愛を受けられるお前が憎かったみたいなこと話してたけど、今回はお前から離れることが自分への贖罪であるしお前の為になると思っていたって話しててちゃんとシンジのこと好きだったんだなってなった。
エヴァンゲリオンイマジナリーが槍を取り込んでアディショナル・インパクトが起こりかけてる中でユイを探すけど見つからないままにミサトさんたちが用意した人類だけで作り出したカイウスの槍をシンジが受け取り、ゲンドウはシンジの中にユイの存在を感じ取って満足してどこかに行ってしまった。
シンジはガイウスの槍で世界を作り替える「ネオンジェネシスGX」でエヴァの要らない世界を作り出すことを決意。また連れ去られたアスカと魂が囚われてたカオル君と綾波を解き放って?シンジはまた一人作り替えられていく世界に取り残される。
この時アスカとシンジが会話してて
「僕もアスカの事が好きだったよ」
って言ってアスカが赤面してるの見て「あらぁ〜」となった。カプ厨なので推しカプがイチャイチャしてる分には心穏やかでいられる。だがケンスケとつけもの、テメェらはダメだ。
カオル君パートだと新しいワードとして生命の書というものが出てきました。ここに名を連ねることでカオル君は何度も繰り返される世界で役割を演じてきたそうな。ループがちゃんと言及されたのはここでやっと初めてかな?生命の書がなんなのかはわからんけど。
ガイウスの槍でエヴァごと自分を貫こうとしたらユイがシンジを押しのけて変わり身になり、それがトリガーとなってネオンジェネシスが始まった。この時、すべてのエヴァンゲリオンが貫かれた描写はエヴァンゲリオンっていう概念を破壊したってことなのかな?
世界が作り替えられていく中での演出で世界から色が無くなっていって、アニメの線画だけになっていった世界にシンジが取り残されていたけど8号機とマリが登場してまた色が戻って元通り。最後のエヴァンゲリオンである8号機が消失し、マリがシンジを救い出してエンド。
最後実写パートの世界に成長したマリとシンジが一緒に走り出していくというまさかのマリルートエンド。
ここの最後のシーン、シンジがアニメ原画になる演出はこれまでの世界が現実から虚構の世界に変化していくのを表したのかな?で、最後実写パートになったのは無事新しく出来た現実世界に行けたって演出だと思うんだけど、庵野監督ヤバいなぁとなった。
初号機VS第13号機でもハリボテの世界で戦って、特撮リスペクトしつつも作り物の世界を表してる感じが「はーん」っとなった。
とまぁ、ストーリーを追って振り返るとこんな感じでした。俺の文章だとあれですけど、旧劇に比べてかなりわかりやすい内容で纏まってました。
あと、ビジュアルが14年間で変化したキャラが決戦前に元のキャラデザに寄せてくる演出も熱かった(子安がひげ剃ったり、ミサトさんが髪下ろしたり)。
とりあえず一回見ての感想だけど、まだまだ謎な部分があるのでもう一回は見に行きたいですね。それでも謎が残りつつも物語としてはちゃんとわかりやすく完結してるのは本当に評価点が高い。
個人的にまだ謎が残されてるのは
・シキナミタイプ、そのオリジナル
・生命の書とは
・アダムスの器って何?何が目的で作られた?
・そういやコア化って何?
とかかなぁ、まだありそうだけどこの辺り何か設定資料集とか出して欲しいですね。
いやー、終わっちゃったなぁ。
次は碇シンジ育成計画に手をつけるかぁ。